本記事はIOSTのノード AIYAAが直近3ヶ月程のIOST関連の動きを解説・展望を独自の視点で語る記事となります。個人の見解に基づいたものであり、IOST財団公式とは一切関係ありませんし、IOSTの購入をはじめとする投資行為の助言をするものではありません。
はじめに
ご無沙汰です。IOSTのノードをしています、AIYAAです。
今年の7月以降、IOSTに関する情報解説が出来ていなかったため、これまでの動きを一度このタイミングで見直していきます。
ブロックチェーン界隈は情報の流れが大変早いのですが、その精度が低いことも多く、落ち着いて精査することも大切だと感じています。情報を追い続けていると疲れしまうこともありますし…(笑)
情報元ソースについて
本題に入る前に、IOSTに関する公式情報がどこから発信されているのか、今一度整理してみましょう。
最近偽アカウントによる情報発信・詐欺が多発しており、注意が必要です!
- IOST_Official
IOST財団の公式アカウントです。情報発信は全て英語で行われています。 - IOSToken_jp
IOST財団日本支部の公式アカウントです。情報発信は日本語で行われています。主に英語で発信された情報を日本語翻訳して発信したり、国内に特化した情報を発信しているようです。
Medium
- IOST Official Blog
IOST財団の公式ブログです。情報発信は全て英語で行われています。 - MEET IOST
IOST財団日本支部の公式ブログです。情報発信は日本語で行われています。
IOSTに関する公式の情報は基本的に上記4点からの発信のみです。上記以外の情報発信はあくまで第三者によるものかと思われますので、信じ込むのは危険です。
※IOSTと提携したサービス提供者の情報発信はもちろんこの限りではありません。
(よく個別に問い合わせを受けることがありますが、公式以外の情報で問い合わせを受けてもお答えできませんし、気を付けていただきたい思いが強いです)
今後、英語記事も積極的に解説する予定です
主な出来事
7月
- Q1,Q2(2021年1-6月)のIOSTエコシステム成長レポートが公表されました(英語)
→このタイミングでの解説記事を出せていませんでした。。余力があれば解説記事を書きます。 - IOSTとスイスのチューリッヒ大学の提携プログラムの進捗報告(日本語)
→IOST財団は2020年からスイスのチューリッヒ大学と提携してブロックチェーン教育プログラムを推進しており、この記事は直近の進捗報告です。東京工業大学の学生さんが夏季教育プログラムに参加しており、学びへの意気込みを述べています。これら内容もIOST大学提携シリーズとして今後まとめる予定です。国内・国外問わずIOSTは教育機関との提携を着実に進めているのでとても良いことだと個人的には思っています(教育は大切です) - IOSTベースのNFTマーケットプレイスRivivalがサービス開始(英語)
→タイトルの通りです。1か月程度ずれ込んでサービスを開始しました。日本のIOSTコミュニティでも活発にNFTを販売している方もいて、盛り上がっているようで何よりです。
8月
- 近畿大学とブロックチェーン教育ハッカソンを開催しました(英語)
→こちらは近畿大学との提携ですね。今流行りのノーコードでブロックチェーンアプリケーションを実装する、というものになっています。 - Q3,Q4(2021年7-12月)のロードマップが公開されました(英語)
→今回は技術的な目標が多く、一見地味かもしれませんが重要な要素が結構含まれています。BSCとのクロスチェーン接続、フラッシュローン攻撃対策、ウォレットの品質向上、NFT分野へのさらなる展開、ヨーロッパ市場の開拓、などですね。 - Donnie Financeの夏のエアドロップが開催されます(英語)
→以前ご紹介したDonnie Financeの夏のエアドロップのアナウンスです。もう終了していますので、やったんだな、くらいでいいかと。 - RIZINと提携してNFTマーケットを立ち上げます(英語)
→詳細はこちらのプレスリリースを読んでください。日本語です。あのRIZINとIOSTの提携は大きな躍進ですね。ブロックチェーンを知らない層にも年末かなりアピールできるのではないかと思われます。
9月
- OKCOINに上場しました(英語)
→日本の暗号資産交換所であるOKCOINにIOSTが上場しました。しかも日本円ペアの板取引であり、販売所ではありません。詳しくはこちら。 - Zodiumというゲームと提携しました(日本語)
→Play 2 Earn(遊んで稼ぐ)というジャンルのブロックチェーンゲーム、ZodiumとIOSTが提携しました。LINE FRIENDSの元共同創業者が設立したIDOUという制作会社がキャラクターデザイン等を担当しているそうです。確かにそんな雰囲気はちょっと感じるかもしれません。まだゲーム自体のサービス提供はされていないみたいです。 - エンタメ特化ブロックチェーンPaletteコンソーシアムにIOSTが参加しました(英語)
→表題通りの内容で、それ以上の情報は書いてありません。続報が待たれます。日本におけるプレスリリースはこちら。 - RIZIN FCがIOSTのパートナーノードになりました(英語)
→より一層IOSTと協力して今後のビジネス展開が行われることが予想されます。RIZIN FC側の発表はこちら。事前登録キャンペーンもやっているそうです。
10月
- IOSTがJBA(日本ブロックチェーン協会)に加盟しました(英語)
→IOST財団が日本ブロックチェーン協会の正会員となりました。JBA側の発表はこちら。
AIYAAの考察
というわけで、7月から10月12日現在までのIOST公式情報をざっと振り返ってみました。いかがでしたでしょうか。事実の羅列がほとんどとなってしまい、面白みに欠ける記事で申し訳ありませんが、、個人的には大きな動きがあった3ヶ月間だったかと思います。
影響力が大きいニュースとして特に挙げるなら、
- 日本国内新規上場
- RIZIN提携
- JBA加盟
の3点かなと思います。
ここからはAIYAAの考察ということで今後の展望を少し書いていこうと思います。
JBA加盟は今後の日本展開の大きな布石
まず、JBA加盟。これはIOSTが今後日本市場においてブロックチェーンの社会実装に本腰を入れる覚悟がよく分かるニュースですね。
「ブロックチェーンを使ってサービスを作ってみたい、だけどどうすればいいかわからない」
という企業・個人がまだまだ大多数と思います。昨今NFTがもてはやされているものの、それだけがブロックチェーンの存在意義ではありませんし、他にも適用できる分野が数多くあるはずですので、IOSTが新たな分野のキラーコンテンツの基盤となることに期待したいところです。
JBAの役員と会員一覧と活動報告はよく見ておくといいと思います
RIZIN提携はブロックチェーンの敷居を下げる「はじめの一歩」
RIZINとの提携およびパートナーチェーンとしてのIOSTエコシステム参画は直近のNFTサービス国内展開の大きな道筋になるかと思います。
NFTバブルと呼ばれる状況が昨今続いていますが、何の変哲もない石ころにトンデモナイ価格がつくのがNFTの本質では無いはずです(クリエイターが心血注いだコンテンツにはその労力に見合う価格が当然付くべきです)
NFTという新規性と既存コンテンツの融合による新たな市場の創造は、既存企業への大きなアピールポイントになるかと思います。やはり企業としては先行事例あっての新規参入かと思いますので、年末にかけてのサービスリリース・宣伝・展開が楽しみですし、その後の更なる盛り上がりに期待できそうです。
一過性でない持続的なNFTマーケット・ビジネスが今後のカギかも
価格を上げるための上場ではない
OKCOINへの上場を果たしましたが、今後も国内暗号資産交換所への継続的な上場が望まれます。
ただ、それは価格が上がって欲しいから、ではありません。流動性の向上とユーザー利便性の向上のためです。今後RIZIN FCをはじめとしたIOSTベースのサービスがより多くリリースされるに従い、それらサービスの基盤としてのユーティリティトークンであるIOSTがより求められることとなります。サービスはリリースされるのに、肝心の基盤のIOSTが入手し辛い、では元も子もありません。どんどん新規上場して、もっとIOSTを市場に流通させるべき、とAIYAAは考えます。
IOSTそれ自体の価格が「とにかく上がって欲しい」と考える方は多いと思います。ただ、かれこれ3年以上IOSTを追いかけてきたAIYAAとしては、IOSTが投機的なアルトコインと見なされるのは正直悲しいです。
投機プロジェクトがJBAにわざわざ加盟するでしょうか。ブロックチェーンの社会実装という長く険しい道のりはまだ始まったばかりです。AIYAAは腰を据えてIOSTの発展を追っていこうと思います。
IOSTエコシステム・コミュニティの更なる発展を願います
最後までお読みいただき、ありがとうございました!