投票先の選び方

ギモンちゃん

IOSTってノード投票で報酬もらえるっていうけど、どうせ投票するなら一番報酬がもらえるところに投票したいわ。

でも、このページを見てもやり方しか書いてなくて、一番報酬がもらえるところは分からないのね。不親切極まりないわ🤔

AIYAA

確かに、一番報酬がもらえるところに投票したいですよね。

今回は皆様の要望にお応えして、投票先の選び方および選ぶ際に参考となる情報・考え方・戦略についてお伝えしてこうと思います。

投票先の一覧を見てみよう

そもそも自分が投票できる対象の一覧を知っておく必要があります。

IOSTはメインネットが稼働済みです。
メインネットには様々な情報が存在します。例えば…

  • 発行されたトランザクション情報(送金やDAppsの実行)
  • 存在しているアカウントの情報(保有IOST数や投票先)
  • 存在しているノードの情報(得票数、運営元の情報)

などが代表的なものになります。これら情報を検索したり閲覧するためのサイトがブロックチェーンエクスプローラーと呼ばれるものになります。イーサリアムではEtherscanが有名ですが、当然IOST版も存在します。IOSTABCです。

IOSTABC(以下ABC)はIOSTのノード「IOST ABC」によって作成・運営されているブロックチェーンエクスプローラーです。

※ちなみに、投票先ノード一覧は下記記事内のJetstreamのページでも確認できますが、今回は情報量が多いABCで進めます。

ABCでどんな情報が見れるのか

ABCは日本語化されておらず、英語または中国語(簡体字・繁体字)しか選べないため、英語の画面で解説をしていきます。

トップページです。

右上の検索ボックスから直接アカウント名ノード名等を検索することができます(検索候補も表示されるので結構便利です)

今回は投票できるノード情報一覧を取得するので、Producer Voteをクリックしてみましょう。

ノード一覧が表示されます。ここに表示されているノードに投票することができます。
表示されている項目で、特に重要なものを解説します。

  • Votes/得票数(得票率)…
    そのノードがどれくらい投票されているかを表します。例えば、750Mは750million、つまり7億5千万 IOSTを表します。
  • Annual Yield/年利…
    投票したIOSTに対しての年利です。例えば、5%の年利で10万IOST投票すると、1年間で100,000×0.05=500 IOST が得られるという計算になります。
    ※が、これはあくまで目安です。この値は各ノードごとにバラつきがあり、高いものだと27.91%や30%を超えるノードまでありますが、必ずこの年利通りIOSTが獲得できる保証はありません。なぜなら、投票報酬以外に貢献報酬も分配され、その貢献報酬の額は各ノードの評価によって変わってくるためです。後で解説します。
  • Type/タイプ…
    そのノードのタイプを表します。Producerブロック生成ノード(Serviノード)Candidatorパートナーノードを表します。
ギモンちゃん

ちょっと待って、年利に表示されてる値が信用できないって、どういうことよ!
一覧は便利だけど、やっぱりどこに投票すればいいかわからないじゃない😬

AIYAA

落ち着いてください。
年利はあくまで目安ですが、年利以外にこのノードは報酬が多く分配されそうだ、と推測できる情報があるんです。

貢献報酬の仕組みを知る

さきほど「貢献報酬の額は各ノードの評価によって変わってくる」と書きましたが、実はこれが一番重要なポイントになります。
言い換えれば「高く評価されそうなノードに投票しておけば、たくさん報酬がもらえる可能性がある」ということになります。

と言っても、「そもそも貢献報酬って何?」「ノードの評価って何?」と疑問に思う方もいらっしゃると思いますので、そこから解説していきます。

(おさらい)報酬の種類は4種類

まず、貢献報酬が何者か、を解説していきます。

報酬の種類と分配の内訳

上記図を見ていただければなんとなくわかるかと思いますが、IOSTの報酬の種類は4つあります。
皆様がこれからノードに投票して獲得できる報酬は

  1. 投票報酬プールに配分される投票報酬
  2. ノード選出プールに配分される投票報酬
  3. 貢献報酬プールに配分される貢献報酬

の3つあります。①②得票数が210万 IOST以上のノードに投票していれば確実にもらえます。
※ABCで確認した一覧には得票数が210万 IOST以下のノードもいますが、そこに投票しても②はもらえません。自分の投票を含めて210万票を超えないのであればオススメしません。

では、はどうか。これは1年間に4回(3カ月に1回)行われるノードの評価の結果、貢献ランキングのランクによって変動します。

ノードの評価とは

「ノードの評価ってなんだ?」「誰が評価するんだ」と疑問に思った方もいると思います。整理して解説します。

評価回数1年間に4回(3カ月に1回)
評価期間Q1…1月~3月(発表は4月以降)
Q2…4月~6月(発表は7月以降)
Q3…7月~9月(発表は10月以降)
Q4…10月~12月(発表は翌年1月以降)
評価対象者Serviノード・パートナーノード(210万 IOST以上の得票必須)
※2週間に1回、貢献レポートをIOST財団に提出すること
評価者IOST財団(各ノードが提出する貢献レポートを元に評価)
ランキング内訳Image for post
5つのランクで構成される。この図は2020年Q3の実績。
1位…12ノードが選出(各ノードに1,654,110 IOSTが配分される)
2位…17ノードが選出(各ノードに934,085 IOSTが配分される)
3位…19ノードが選出(各ノードに417,880 IOSTが配分される)
4位…18ノードが選出(各ノードに117,626 IOSTが配分される)
5位…21ノードが選出(各ノードに25,205 IOSTが配分される)
※各ランクごとの選出ノード数および配分額は評価時期によって変動することに注意

IOST財団による各ノードの格付けです。
「今回、君はとても頑張ったね。ランクは1位!といことで、1,654,110 IOSTあげます!」
という感じでランク付けされます。もちろん、各ノードが提出しているレポート(必ず証跡が求められます)を元に公正な評価が行われています。

ギモンちゃん

ちょっと…中央集権的じゃないの?

と思ったあなた。確かにそのようにも思えますが、もし「これっておかしいだろ」という評価がされた場合、IOST財団に異議申し立てができる期間があり、調整が行われたうえで各ノードの合意をもってランクが決定しますのでご安心ください。

過去の評価を見てみよう

実際に見てみるのが早いと思いますので、過去の評価結果記事のリンクをまとめました。
参考にしてみてください。

評価時期評価結果
2020/Q3IOST第3四半期2020、貢献ランキングと報酬の最終結果
2020/Q2IOST 2020年Q2貢献度ランキングと報酬の"最終結果"
2020/Q1Initial Results for IOST 2020 Q1 Contribution Rankings and Rewards
2019/Q4IOST Q4貢献ランキングと報酬の最終結果
2019/Q3IOST Q3貢献ランキングと報酬の最終結果
2019/Q2IOST Q2の貢献度ランキングと報酬の最終結果
2019/Q1IOST貢献報酬システム — 最終結果
2019年2月にメインネットリリースのため、2018年はありません。

過去の評価を見てみると、どのようなノードが上位ランクに来ているのか、傾向が見えてくると思います。

今期(2020/Q4)はどこが評価されるか?

では、皆さんが今一番気になっているであろう「今期(2020/Q4)」の高評価予想についですが、そのヒントになる情報をここに記載していきます。

IOST財団公式発表記事に登場したノードか

IOST財団はMediumというサービス上で公式記事(英語)を定期的に発表しています。

この記事の中に取り上げられているノードは、当然それなりの活動をした結果取り上げられているわけであり、貢献報酬で上位ランクに来る可能性があります。

Node Showcaseに登場したノードか

IOST財団はMediumに2つアカウントを持っており、こちらのアカウントでは「Node Showcase」というノードを紹介している記事(英語)を公表しています。

※なぜ2つアカウントがあるのか理由は不明です🤨

この「Node Showcase」は各ノードが隔週で提出している貢献レポートの内容をサマライズしています。つまり貢献レポートを出していない怠け者ノードはここに掲載すらされないということになります。このレポートに掲載されていないノードに投票するのは……もしかしたら、やめたほうがいいかもしれません(笑)

なお、直近のNode Showcaseはこちらからご覧いただけます。
(AIYAA含め)日本のノードも掲載されていますよ!ぜひ、参考にしてみてください。

過去のランキングに登場しているか

投票先のノードが持続的に活動いているかどうか、も大切なポイントです。
これについては、前述した過去評価をご覧になってください。

おわりに

ここまで、長文をお読みいただき、ありがとうございました。
少々駆け足でしたが、投票先ノードを選ぶ際には必須の情報はしっかり盛り込んだつもりです。
ぜひぜひ、高ランクのノードに投票し、貢献報酬の配分をがっつり受け取ってください!

なお、この記事を読んで疑問に思った点、さらに質問したい内容がある際は、下記コミュティでお気軽にご質問ください。

それでは、次回またお会いしましょう!
ありがとうございました!